
サニタリー継手・バルブの取扱商品を見る
継手、クランプ、ガスケット、バルブなどのラインアップを確認できます ▶サニタリー配管とは、食品・飲料などの製造ラインで、製品や洗浄液を衛生的に送るために使う配管です。管だけでなく、継手、クランプ、パッキン、バルブなどを組み合わせ、分解・洗浄の方法や流体に合った構成にします。
この記事では、食品工場の設備担当者や設備事業者に向けて、サニタリー配管の主な部品と役割、選定時に確認したい規格・サイズ・使用条件を図解で説明します。個別製品の適合や配管設計を決める記事ではなく、購入・見積もり前に条件を整理するためのガイドです。
サニタリー配管はどの部品で構成される?
サニタリー配管は、管と接続部品を組み合わせて構成します。代表的なヘルール接続では、向かい合うヘルールの間にパッキンを入れ、外側からクランプで締めて接続します。分解・組立てをしやすくする接続方式の一つです。
ヘルールは、配管や機器の端に取り付ける接続部です。パッキンは接合面の間に挟み、クランプはヘルール同士を固定します。配管の曲がりや分岐、径の変更にはエルボ、チーズ、レジューサーなどを使い、流れを止める・切り替える位置にはバルブを配置します。

食品設備.comでは、サニタリー継手・バルブの取扱商品としてエルボ、レジューサー、クランプ、ヘルール、ガスケット、ホースアダプター、手動バタフライバルブ、サニタリー管などを掲載しています。記事内の名称と商品カテゴリを照らし合わせる際の参考にできます。
取扱商品の例:食品設備.com「サニタリー継手・バルブ」(確認日:2026年9月24日)
ヘルール接続の構造については、専門メーカーの解説でも、ヘルール・パッキン・クランプを組み合わせる方式として説明されています。規格やサイズの組み合わせは製品によって異なるため、互換性は名称だけで判断せず、図面や商品仕様を確認してください。
接続部品の基本セット
- ヘルール:配管・機器の接続端
- パッキン:接合面の間に入れるシール部材
- クランプ:ヘルール同士を締結する部品
継手の種類と役割|曲げる・分岐する・径を変える
継手は、配管ルートと接続先に合わせて選びます。名称だけで選ばず、どこで向きを変えるか、どこで分岐するか、接続する管の径が同じかを先に整理すると、必要な部材を洗い出しやすくなります。
| 部品 | 主な役割 | 選定時の確認 |
|---|---|---|
| エルボ |
配管の向きを変える |
角度、接続端、呼び径 |
| チーズ |
配管を分岐・合流させる |
枝管の方向、各接続端の規格・径 |
| レジューサー |
異なる径の配管を接続する |
大径側・小径側のサイズ、接続方式 |
| ヘルール |
管や機器にクランプ接続用の端部を設ける |
規格、呼び径、相手側との組み合わせ |
たとえば、タンク出口からポンプへ向かう途中で配管を曲げるならエルボ、枝管を設けるならチーズ、機器側と配管側の径が異なるならレジューサーを検討します。実際のラインでは、配管側と機器側で接続方式が異なる場合もあるため、変換継手が必要かどうかも確認します。
既設配管の更新では、管の外径だけで部品を特定できないことがあります。現物の刻印、図面、接続端の写真を照合し、規格と呼び径を確認します。枝管や機器の位置も含めて簡単な配管図に書き出すと、継手の種類と必要数を整理しやすくなります。
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継手を見る ▶クランプとパッキンの役割|接続部の密閉性を保つ
クランプとパッキンは、ヘルール接続を成立させる重要な部品です。パッキンを接合面に正しく配置し、クランプで固定します。サイズや形状が合わない部品を組み合わせると、接続できない、シールが安定しないなどの問題につながるため、同じ呼び径に見える場合も規格・寸法を確認します。
クランプは接続規格と使用条件を確認する
クランプにはサイズや構造の違いがあります。相手側のヘルールに適合すること、使用圧力などの条件に対して製品仕様が適合することを確認してください。クランプの締付けは、メーカーの取扱説明や現場の作業基準に従います。
パッキンは材質・形状・流体との適合を確認する
パッキンは、接液する製品や洗浄液、温度、圧力などの条件を確認して選びます。食品設備.comの取扱ページでは、PTFE、シリコン、フッ素ゴム、EPDMなどのガスケットが掲載されていますが、材質名だけから個別の流体適合を決めることはできません。メーカーの仕様書で確認してください。
サニタリー配管の専門メーカー資料では、接液部の材質は製品や洗浄液に合わせて選ぶこと、配管設計・使用条件も確認することが案内されています。パッキン単体ではなく、ヘルール、クランプ、配管本体を含めた接続部全体で適合を確認しましょう。
交換部品を注文する前の確認
- ヘルール:規格・呼び径に加え、図面上のフランジ外径、管外径、接合面の寸法
- クランプ:ヘルールの規格・呼び径、クランプ形式、メーカー図面上の適合寸法
- パッキン:外径・内径・厚さ・断面形状・材質
- 流体、洗浄液、温度、圧力の使用条件
寸法記号や測定箇所は規格・製品図面によって異なります。メーカー図面の寸法記号を確認し、同じ規格・型式の寸法表で相手部品と照合してください。
サニタリーバルブの種類と選び方
バルブは、ラインで必要な操作と使用条件に合わせて選びます。開閉、流量調整、逆流防止など、設置箇所で求める役割を決めてから、接続方式や材質、圧力・温度条件を確認します。

| タイプ | 一般的な役割の例 | 確認すること |
|---|---|---|
| バタフライ弁 |
円板状の弁体を回転させて、流路を開閉する。製品によっては、開度を調整して流量を調節する用途にも使われる。 |
流体・温度・圧力、弁体やシートの材質、接続方式、開閉か流量調整か、手動・自動などの操作方式 |
| ボール弁 |
ボールを回転させて流路を開閉する。三方弁は、製品の流路構成に応じて流れの切替や分岐に使われる。 |
二方弁・三方弁の別と流路パターン、流体・温度・圧力、ボールやシートの材質、接続方式、操作方式 |
| ダイヤフラム弁 |
ダイヤフラムを動かして流路を開閉する。ダイヤフラムで流体側と作動部を隔てる構造の製品がある。 |
流体とダイヤフラム材質の適合、洗浄・滅菌条件、弁の形状、温度・圧力、作動方式、ダイヤフラムの交換時期 |
| Y型バルブ |
Y字形の本体を持つバルブ。製品によって構造や流路の働きが異なるため、配管への設置方法や流路の用途を型式ごとに確認する。 |
製品の構造と流路、接続方向、流体・温度・圧力、接液部材質、洗浄条件、配管への取付方法 |
サニタリーバルブには、ヘルール接続の手動バタフライバルブや、SUS316L製のミニボールバルブなどがあります。製品によって構造や接続方式が異なるため、選ぶ際は必要な操作に加え、流体・洗浄条件・サイズ・使用圧力と温度が仕様に合うか確認しましょう。
バルブ選定で確認する6項目
- 流体と材質:流体の種類、成分、濃度を整理し、本体・弁体・シート・パッキンなど接液部の材質を確認します。
- 圧力:通常時と起動・停止時の圧力を把握し、製品の圧力温度条件と照合します。呼び圧力の数字だけで選定しないでください。
- 温度:運転時と洗浄時の温度を確認します。圧力との組み合わせで許容条件が変わる製品があります。
- 接続:ヘルール、ねじ、フランジ、溶接など、既設配管・機器側の方式に合わせます。
- サイズ:呼び径、配管径、必要流量を確認し、接続する継手も含めて寸法をそろえます。
- バルブタイプ:開閉、調整、逆流防止など、ラインで必要な動作から選びます。
用途と接続方式から確認
サニタリーバルブ 商品一覧
バルブを見る ▶規格・サイズ・使用条件から部品を選ぶ5ステップ
部品を注文する前に、使用箇所から商品仕様までを順に照合します。特に既設設備の交換では、写真だけ・呼び径だけで判断せず、接続規格と現物の寸法を確認してください。
- 使用箇所を整理する:タンク出口、ポンプ前後、分岐、充填機前など、部品を使う場所と役割を書き出します。食品に接触する部位も区別します。
- 接続規格とサイズを確認する:ヘルールの規格、呼び径、接続端の形状を図面・刻印・現物で確認します。相手側部品の規格もそろえます。
- 流体・温度・圧力・洗浄条件を整理する:通常運転だけでなく、洗浄や殺菌時の条件も含めます。接液部材の適合は商品ごとに確認します。
- 必要な部品と数量を洗い出す:エルボ、チーズ、レジューサー、クランプ、パッキン、バルブなどを接続順に並べ、不足を確認します。
- 商品仕様と照合する:メーカー資料、商品ページ、図面で材質、寸法、接続、圧力・温度範囲を確認します。不明点は現物写真や条件を添えて問い合わせます。
問い合わせ・見積もり前にそろえる情報
- 使用箇所と必要なバルブ・継手の役割
- 既設部品の規格、呼び径、メーカー・型番
- 流体、運転時と洗浄時の温度・圧力
- 必要数量、図面、現物写真
第1弾「食品工場の配管の種類と選び方」と併せて読むと、配管・ホースを含むライン全体の選定から、継手・クランプ・パッキン・バルブの選択まで順に確認できます。
まとめ|サニタリー配管の部品は接続部まで確認
サニタリー配管は、管に継手、ヘルール、クランプ、パッキン、バルブなどを組み合わせて構成します。部品は、配管の向きや分岐、径、接続方式、流体、温度、圧力、洗浄条件を整理して選びます。
購入前には、接続する部品同士の規格・寸法を照合し、材質や使用条件は個別商品の仕様書で確認してください。サニタリー配管の部品をまとめて探す場合は、サニタリー/タンク/食品ホースのカテゴリ・特集から取扱商品を確認できます。
※本記事は部品の一般的な役割と選定時の確認項目を紹介するものです。個別製品の適合、配管設計、施工方法、法令・規格への適合は、設備仕様・商品仕様・メーカー資料をご確認のうえ判断してください。
参考資料・製品情報
- 株式会社コンサス「サニタリー配管(ヘルール接続)について」(閲覧日:2026年9月24日)
- TOSTE「サニタリー 配管・継手類」カタログ(2024年版、閲覧日:2026年9月24日)
- 協和ステンレス「各種パッキン(ガスケット)」(閲覧日:2026年9月24日)
- フローバル株式会社「食品用チューブ継手・バルブ/SUS316L」(閲覧日:2026年9月24日)
- 食品設備.com「サニタリー継手・バルブ」(閲覧日:2026年9月24日)
- 大阪サニタリー株式会社「バルブ」「Y形バルブ 標準仕様」(閲覧日:2026年10月7日)
- 株式会社キッツ「バタフライバルブ総合カタログ」(閲覧日:2026年10月7日)
- 日本ダイヤバルブ株式会社「バタフライバルブの構造と特長」「ダイヤフラムバルブの構造と特長」(閲覧日:2026年10月7日)
- アイシン産業株式会社「空気輸送用 Y形3方ボールバルブ」(閲覧日:2026年10月7日)
